カテゴリー「あかり雑事」の記事

2011.07.12

美術館用LEDスポットライト

美術館で使用できるLEDスポットライトが国産でもやっと出てきましたhappy01

条件としては、

個別調光できること。

ある程度の高さの天井5mほどから十分な光量があること。

光の制御のためのレンズやハニカムの使用ができること。



早速購入。
現状の納期は、受注品で2カ月ほど(配光角度により納期は変わります)
個別調光機能付きLEDスポットライト
配光は、10度
色温度は、電球色
オプションとして、ディフュージョンレンズ(拡散レンズ)・スプレッドレンズ (横長配光)
を購入。

点灯試験。
色温度 ー電球色はかなり赤く感じたので温白色の選択肢も確認が必要。
調 光 ー下限値でも消灯はしませんが問題なし(10%~100%)。
トランス ーかなり重く落下防止の金物が付いていました。
配光 ースプレッドレンズ使用時は少し芯が出てかなり広がる配光でした。中角(15度)でちょうどいいかも。ワイドにするほど配光のムラはごまかせます。

問題は、オプション。
レンズの装着方法はかなり問題有りだと思います。
今回のレンズの周りにはゴムのリングがついており、灯体にはめ込んだあとでバネで固定しますが、固定してからではレンズを回転させることが全くできません。
P1000927 P1000928 P1000924

ディフュージョンの場合はいいのですが、スプレッドは向きを調整しなければなりません。

どうやって調整をするのでしょう?

今までも固定バネで固定していて動かしづらかったのですが、なんとかガラスの表面を擦って回して調整できましたsweat01
今回のはゴムが付いているため全くダメです。調整できませんcoldsweats02
海外の製品ではレンズがリングごと回転できる様になっており、調整の手間は全くかからない製品があるのに不思議です。

さらにレンズを外す時は、ゴムのリングを引っ張らないと外せないのですが・・・
↓↓↓ゴムのリングがこんな感じになっちゃいます
P1000926

個別調光が出来る器具ができたと思って喜びましたが、結局国産の器具は未だ使えない訳で、困ったものですshock

道具として質の高い光と使いやすい構造の照明器具はほんとに国産は少ないと思います。
コスト競争や省エネルギー等の切り口で器具を開発しなくてはならない結果なのかもしれませんが。
残念です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.06

ライティングフェア2009

最終日駆け足でライティングフェア見てきました
今年は前回あんなにうるさかった写真撮影がすんなり出来たので写真をアップします
折角の展示会写真は撮れないとね
今年はLEDのオンパレード、輝度の高い照明ばかりでウンザリ。個人的にはまだ興味ありません。
演色性や配光など照明器具の光源としてはもう少しですね
そんな中でベストブースは

トキ・コーポレーション

P1040513s P1040514s P1040515s P1040518s
P1040522s P1040525s
LED光源を使って光の質や使い方が共感できます
難しい光源だけに、使い方や開発思想が重要
トキの光に対する姿勢は十分評価されるものと信じます

次にマックスレイ
P1040539s P1040540s P1040542s
照明器具を唯一展示していたような
ペンダントやブラケットほっとします

フィリップス
カラキネを傘下におさめたことで今年からLEDの展示も力が入っていました
超パワーライトのLED.鏡面の反射板を一つずつつけて会場の天井余裕で照らしあげていました
これだけLEDだらけの展示会場CDMの光の質がずば抜けていました
P1040490 P1040493s P1040492s P1040499s
20wのRの電球もお手軽で良かった(コストが半分ならもっと良いのだけど)

こんなおみやげもゲット

P1040547s

遠藤照明
P1040500s
LED光源をメインに展示していました
施設照明に特化した器具は今後に注目です

パナソニック電工
P1040501s P1040505s P1040506s P1040507s
反射板で配光を広げていたLEDガーデンライト、裏からは見たくないかも。
オフィス用もLEDで展開していました、寸法の自由度はシステム天井への組み込みに使えますね。グレアもかなりがんばって押さえていました。
P1040508s
最近ハロゲンの代わりに活躍中の15Wタイプの蛍光灯
ほんとに明るく、小さくなりました。写真のクイックランプ蛍光管の真ん中にハロゲン電球を仕込んで蛍光灯の立ち上がりの悪さを補う商品、電球のハイブリット化です。

大光電機
P1040502s P1040503s P1040504s
LED中心の展示
器具としてはこれからですね、LEDの輝度を押さえるグレアレスキャップを付けたLED電球
必要だけど光量がかなり落ちます

東芝ライテック
P1040511s P1040512s
これが見たくて
定価10500円だそうです

コイズミ照明
P1040526s P1040527s P1040528s
LED器具が中心
前方へ強くでる光をレンズを使ってうまく制御していました、棚下照明の器具も平面レンズで光を制御。光の質はなかなかでした。

三菱電機オスラム
P1040530s P1040529s
電球型LEDありました東芝のと一緒??
FHTの電球が少しパワーアップ、コストも少しアップ
フィリップスの30000時間には及びませんが寿命の長いタイプでていました

ヤマギワ
P1040532s P1040533s P1040534s
デザインの良いスタンド等がありましたが使っているLEDの質は疑問
照明器具というよりデザイングッズなら納得
メインサインのシュートが暴れているのがすべてを物語っているような・・・・

その他のブースでの写真
P1040535s P1040536s P1040538s

冷陰極管のような細〜〜い細管
小糸のブースではLEDの街路灯(眩しすぎます)
有機ELラウンジ入りたくないけど記念にパチリ

良かったこと、写真を撮っても文句を誰にも言われなかった
悪かったとこ、ライティングフェアなのに光の質が最低な器具が多かった

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2009.03.04

カメラの見え方

Img_0081
このくらいの明るいお店が
レンズの絞り機能が不調で
Img_0091 Img_0080

こんな写真に
単純に絞りを絞った写真だけど
光を見るには都合が良い

人の目よりも光をはっきりと記録してくれる
美術館や、商業施設でデジカメで写真を撮ると、結構下手くそなライティングがばれてしまう

たまたまの露出不足
光があるれた環境もすっきりと整理されて光のチェックには結構良いかも

なんていわないで
早く修理をいたしましょう

こんな暗く見えるお店も個人的には良いのだけれど・・・

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.07.23

外灯の光

住宅地の外灯や玄関前の照明を観察すると周囲の明るさに対して明るすぎる(眩しい)器具を選定している場合が良く見受けられます

住宅地の夜間は周りが暗い環境が多いわけですからその環境に有った優しい光の器具を選ぶ必要が有ると思います

ポール灯の場合
隣家の窓の高さや配置を考慮してポール灯の光が隣の窓から入り込まないような器具を選ぶ必要が有ります。勿論歩いている人が見たときに眩しさを感じる器具は問題外です。
直接目に眩しさを感じる場合は、周囲を明るくする為の照明器具なのに、眩しさの為に余計周囲が暗く見えてしまう(車の対向車がハイビームにしているとき、周りが見えなくなるのと同じです)
簡単に言うと照明器具の電球が直接見える器具は眩しい器具と考えていいと思います

曇りガラスのカバーやルーバーなどの遮光板で光を上手くコントロールしている器具を選ぶと良いと思います。

光は物体に反射して初めてその機能を発揮することが出来ます
光源を見せることは(目に光を当てること)逆効果になるのです

植栽やご自宅の外壁などに光を当てる(直接照明器具の光を見せずに反射光を見せる=間接照明)ことを考えて外灯の高さや光の出る方向を選ぶべきです

このような光であれば周囲が暗い環境でも光源の眩しさはなく植栽や壁面の優しい反射光で明るさを得ることが出来ます

ブラケットなども同じことで四方八方に光を散らばす器具は注意が必要です

透明ガラスの器具で白熱灯の光源が見える器具をお使いの場合は電球をクリア球からフロスト球に変えるだけでもだいぶ優しい光になると思います
また、電球のW数を少なくすることも有効です
玄関灯の場合大きなお庭が前に広がっているような大きなお家以外でしたら40Wで明るすぎるぐらいの感覚で良いと思います。

周囲の明るさに合わせた器具の配置や選定をすることで優しい街路地を作ることが出来、気持ち良い環境の住宅地なると思います

「電球を隠して明るくなった風景を見せる」如何ですか?

あなたのお家の外灯は暴れん坊していませんか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.05.25

107年も切れない白熱灯

08051338505378thumb

蛍光灯には出来ない白熱球の実力ってことですか
実際に市販の電球でも寿命はかなり延ばすことが出来ます

普段購入する白熱電球は100V仕様ですが、110V仕様の電球を購入するだけど倍以上寿命を伸ばすことが出来ます
調光器を使用して白熱灯を調光すると
理論上は半分の明るさにすると孫子の代まで点灯し続けることが可能です
実際はフィラメントは振動に弱い為に外部からの振動で切れてしましますが、5年以上球切れしない白熱球にはお目にかかったことはよくあります(調光して使用)。
一日10時間点灯で普通の白熱球は9ヶ月程持ちますので、実際に調光を掛けて使用したときの寿命はかなり伸びることになりますね。
写真の電球もかなり低い電圧で使ったときとにていますね
消防署なのでオンオフが無い為に安定した使い方が出来
取り付けている建物もコンクリートの為、振動の影響も少ないのでしょう
したがって
後100年は点灯し続けると思います

引用記事
Livermore消防署の電球は、107年間も切れることなく灯りをともし続けているのだそうです。
ただ1回の例外は、1979年に消防本部から第6ステーションに移動した22分間のみ。退職した消防士で、今もこの電球を見守っているTom Bramellさん(写真の人)によると、この電球がこれだけ長持ちしているのは、昔の電気製造職人の技のたまものではないかとのこと。

    「たぶんメーカーが作った時に、とても上手にピッタリと密封したからだと思います。中は完璧な真空になっており、外気が入ることがないので、それが電球内を熱から守り、フィラメントを保護しているのではないでしょうか」

誰かが大事に作ったものを、他の誰かが大事に使う。新製品もいいけど、こういうのもいいですよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.04.11

展示ケースの憂鬱

芸大のコレクション展の作業で眩しさが気になるガラスカバーの有る展示ケース(写真1)
P1020672s 写真1

ケース内に照明が無い展示ケースは天井から照明を当てますが、作品を見たときに照明器具がガラス面に反射して眩しく、作品を見るときに邪魔になってしまいました。

天井からのライティングのルールは
○眩しくしないためには目線と同じ方向から光をあてる⇒目線に器具は入らなくなるけれども自分の頭の影が作品にかかってしまう欠点が有る
○目線に対して左右に器具をずらす⇒2方向からあてる場合は目線の両サイドに自分の影がでるが正面は影にならない
○ガラスカバーのガラスの張り合わせの影が作品にかからない位置を探す
○器具のみえる位置(眩しい光)が作品とダブらない

等々の条件を考えながら器具の位置をいろいろ変更して検証しました
最終的にはガラスケースの左右の位置で頭の影が出ない前方向から当てることに致しました

ケースの前に立って見たときは確かに器具(眩しい光)が見えますが(写真2)実際にお客様が頭を前に出してガラスケースをのぞき込んだときに眩しさがない器具位置に設定しました

P1020713s (写真2) P1020714s(写真3)     P1020715s (写真4)
写真3は少し頭を前に出した見え方⇒光る部分が上に逃げて作品から遠くへ移動します
写真4は完全にケースの上に頭を置きのぞき込んだ見え方⇒眩しさはなくなりました

ガラスやアクリのカバーの展示ケースは何時も照明調整を悩ませます
それもまた楽しい作業ですけれどね

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.14

LED光源

P1020469 P1020471

LEDの照明器具のテスト風景

まだまだプロユースには物足りないけど、驚くほどの開発の早さ
白熱電球のように光の演色性も高くなり
光のパワーも日進月歩
言葉の上では良いことずくめだったのが、だんだんと現実の形に

最新の光も影絵を写す道具になると、少し親しみが湧いてきました



| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.03.05

電磁波に光る蛍光灯

080228magfieldsthumb
Richard Boxによるアートプロジェクトの写真です

蛍光灯管が1301本立てられています。そして全ての蛍光灯管が光っています。
どこかから電線を引っ張ってきてるのではありません。
上を走る送電線が作る巨大な電磁場の影響で光っているのだそうです。

私はアートとして見たり、光を観賞すると言うより電磁場のエネルギーに少し恐怖を覚えてしまいます
私たちの扱う光も電磁波の一種、テレビやラジオの電波や、レントゲンのX線も皆同じ仲間。
エネルギーの強さや、人体に対する影響の強弱も様々です

旧約聖書の最初に神が作った物が「光有れ」
光が万物の最初の存在

考え深いお話です

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.02.14

照明器具 スポットライトをお家で使いたい

私たちが使用する器具の中で器具の脱着や移動が簡単な器具にスポットライトが有ります。
簡単に紹介致しましょう

通常は天井に取り付けられたライティングダクト(スポットライトを取り付けるレール)へ取り付ける器具です。大きさや光源等色々な種類が有ります。勿論取り付けが出来ればお家でもマイミュージアムを簡単に作ることが出来ます。

最近の住宅では使用目的の多様なユーティリティールームなどには天井にライティングダクトがついているお家も増えてきました。しかし賃貸や天井に配線を通せないような場合は写真のような床置き式のベースを使うことで敷居が高かったスポットライトをスタンド感覚で使うことが出来ます

P1020339s P1020337s

大切な事は光の強さを調整できるコントローラー(調光器)を取り付けること。
器具によっては調光機能が付いたものも有りますが、無い場合は、市販のコンセントプラグつきの調光器を一緒に使いましょう

P1020346s_3 

白熱電球(シリカ電球、クリプトン電球、ハロゲン電球)等は0%から100%まで自在に光の強さを調整できます(原則100V仕様の電球に使用いたします。12Vタイプの場合は専用調光器を使います)

次に大切なことは床置き式の場合下から上方へ光を放ちますので電球そのものが見えてしまうと大変眩しく光の環境としてはそ勧めで来ません。光を制御するフードや光を柔らかくするカバーなどのついてる器具を選ぶようにすると良いと思います

P1020338s_2  P1020342s P1020340s P1020341s

光を制御するパーツとしては光を横に広げることが出来るレンズを取り付けることも出来ます
この横に広げるレンズ(スプレッドレンズ)を付ける事によってお部屋の壁に広く均一な光を当てることが出来ます。

P1020343s P1020345s 

レンズ等が取り付け可能な機種の場合はオプションでカラーフィルターを付ける事も出来、
お部屋の雰囲気をガラリと変えることも可能になります

照明器具の使い方や選び方でその光は多様に変化致します
最初のステップは光の強さを変えてみてください
ローソクの光のような優しい光もスポットライトから出せるようになります

明るすぎる生活から、少し優しい光を感じてみては如何でしょう




| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008.01.16

美術館の色温度

昨年末の名古屋ボストン美術館の浮世絵名品展で多用した「色温度変換フィルター」
簡単に言えばカラーフィルターを通して光色を変える事。

なぜ色温度を変更するのかと言うと、照明器具の光源がハロゲン電球の場合(色温度は3000K前後)、
一般的に電球色と言われているオレンジ色の光を作品に照射して見せています。
赤身が強いハロゲン光ですが、その光に含まれている光の波長成分は、太陽光のように全ての光の成分が含まれています。
これは作品の持つ本来の色味を出すことが可能な光源(赤色側のボリュームが多いですが)となり、美術館等で採用されている理由の一つです。
しかしながら、作品によっては照度を制限された場合、ハロゲン光を調光すると、色温度はもっと低く(赤く)なり、青や緑等の発色が著しく悪くなってします。
これを補う為に、色温度を高める光(ブルー系のフィルターを通したハロゲン光)を照射して、青や緑の発色を補っているのです。

そんな面倒くさい光源なんか使わなければ良いのにと言われてそうですが、先に述べたように、全ての光の成分が含まれて、色の再現性は抜群です。
そして、人間の優秀な目の機能は、ハロゲン光で照射したものを見ても、白いものは白い、と認識することが出来るのです。 カメラで言うホワイトバランスをとることが出来る為、その空間の中で上手く調整をしてくれるのです。(少なくとも蛍光灯だけの空間よりはハロゲンの発色の方が深い色みが表現できます。)
その為、外部から美術館に入った瞬間は赤っぽいな〜と感じても、2〜3分経つと感じなくなってしまいます。(もし室内に蛍光灯等の色温度の高い光が有ると、比較することでハロゲンは勿論赤っぽい光に見えます)

しかし、そのホワイトバランスの機能にも程度の問題が有ります。
調光された光を作品に当てたときの発色の差を、これまた十分に感じ取ることができてしまいます(人間の目の機能は優秀です)。その為に色温度変換フィルターの出番となるのです

実際の使い方はハロゲン光と、色温度フィルターを付けたハロゲン光をミックスして照射します。
絵の具で二色をバランスよく混ぜるのと同じで、感覚的には青くもなく赤くもない白色になるように調整します(もちろん照度制限内で)。
注意することは、周囲の環境と差が出ないようにすることです。白色系の壁紙の場合は色温度フィルターとのミックス光の方が白く見えてしまいます。事前に色温度フィルターを使うことがわかっている場合は背景色を最初から白色系以外に変更することが一番良いのですが・・・

実際には作品からはみ出した光が赤かったり青かったりしないように光のずれを無くすようにします。
作品の上部に漏れる光は特に注意が必要で、天井面に近い(光源に近い)為、強く目立った光になります。
作品の絵柄によって当て込むポイントが違いますから、見え方と、周囲に漏れる光の程度でその時々で判断する必要が有ります。

 美術品に光を当てることの難しさを日々実感しますが、光の当て方や選び方で大きく見え方が変化致します。よりいっそう作品の意図に近い見え方を探すのがミュージアムライティングなのかもしれません。

 美術館に行かれましたら、ちょっと上を見て光の出方を見るのも如何ですか?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その他のカテゴリー

TEST | WORKS | あかり雑事 | 気に入った光 | 美術観賞