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2008年3月

2008.03.31

国宝 日光・月光菩薩立像

28日に東京国立博物館の国宝薬師寺展を見てきました
興味は勿論菩薩立像を見ることと
立体物に対するライティングの確認です

最初の印象は立像の上部と下部の反射光の色の違を感じましたが、下部からのLEDの光が青白い艶を上手く演出していて幻想的な雰囲気を醸し出していました
積極的にLED光源を使っていることも新しいチャレンジとして大変参考になりました。
特に天井からもむき出しのLED光源で感覚的には眩しさが心配でしたが、LEDの指向性の高さにより思ったよりも眩しさ感が抑えられていました
思ったよりもパワーも有りました。

色温度の高い光でのライティングの為にLEDを使ったのだと思いますが胸や顔に当たっているハロゲンの色温度の低さ(赤っぽく反射する)のが少し私は気になりました。
ハロゲン光源とLEDを混在させる時の課題と感じました

今回の展示では一つの立像に対して20台弱のハロゲンのスポットやLED照明を使っていました
台座の四隅よりLEDのライン光源でアッパーライティング
天井からのハロゲンやLEDでの下向きの光
床と天井の中間地点四隅からのハロゲンスポットのライティング

今回のように黒色で光沢の有る物に光を宛てることはとても難しく、何時も悩まされます。
光沢のある黒色に光をあてても光源の反射光しか見えません、それだけに散らばせた多数の光源から光をあてることも必要になったのでしょう

天井からの下方向だけのライティングではどうしてもあごの下の影を消しづらく横方向からの光が欲しくなります。しかし側面からの光は光源が目線に入りやすく繊細な凹凸を消してしまいます。

悩むところです。

今回は光背がない為背後も観賞することが出来ますが、自分的には金色の背光が有るところに光をあてたら金色の煌めきが立像に映り込む分けですからさぞかし綺麗だろうなと想像してしまいます。
出来ればたいまつの炎で照らし上げられている菩薩立像見て見たいですね

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2008.03.14

LED光源

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LEDの照明器具のテスト風景

まだまだプロユースには物足りないけど、驚くほどの開発の早さ
白熱電球のように光の演色性も高くなり
光のパワーも日進月歩
言葉の上では良いことずくめだったのが、だんだんと現実の形に

最新の光も影絵を写す道具になると、少し親しみが湧いてきました



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2008.03.05

電磁波に光る蛍光灯

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Richard Boxによるアートプロジェクトの写真です

蛍光灯管が1301本立てられています。そして全ての蛍光灯管が光っています。
どこかから電線を引っ張ってきてるのではありません。
上を走る送電線が作る巨大な電磁場の影響で光っているのだそうです。

私はアートとして見たり、光を観賞すると言うより電磁場のエネルギーに少し恐怖を覚えてしまいます
私たちの扱う光も電磁波の一種、テレビやラジオの電波や、レントゲンのX線も皆同じ仲間。
エネルギーの強さや、人体に対する影響の強弱も様々です

旧約聖書の最初に神が作った物が「光有れ」
光が万物の最初の存在

考え深いお話です

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2008.03.03

バウハウス・デッサウ展

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会期:2008年4月26日(土)-7月21日(祝・月)
  月曜休館(ただし5月5日(月)、7月21日(月)は開館。5月7日(水)は閉館)
  午前10時〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)
会場:東京藝術大学大学美術館 

 1919年にドイツ、ヴァイマールに誕生した造形芸術学校、バウハウス。
 ヴァイマール、デッサウ、ベルリンと拠点を変え活動し、1933年、ナチスの台頭とともに閉校を余儀なくされたバウハウスは、しかし、75年経った今も、世界中のデザインや建築に大きな影響を与え続けています。
 本展は、バウハウスを広く近代史の中に捉え直したうえで、デッサウ期に焦点を当てるものです。バウハウスの短い活動期間の中で、創設者ヴァルター・グロ ピウスの理想がより具体化されたのは、デッサウの地においてであったといえましょう。マイスターたちによる基礎教育の成果を示す学生作品から、工房製品、 舞台工房の上演作品資料、絵画、写真まで、バウハウスの豊かな活動を紹介します。またバウハウスの最終目標であった建築について独立したセクションを設 け、図面、マケット、映像によりデッサウ期の活動を取り上げます。
 出品総数260点余りのうち241点はドイツ、デッサウ市にて活動するバウハウス・デッサウ財団所蔵のコレクションであり、146点が日本初公開となります。

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クロード・モネの世界展

名古屋ボストン美術館で「クロード・モネの世界展」が開催致します
ボストンの印象派コレクションと浮世絵の展示は大変楽しみですね

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2008年4月26日(土) − 2008年9月28日(日)                                                                                            印 象派を代表する画家として知られるクロード・モネ。刻々と変化する自然の様子に鋭いまなざしを向け描き出された彼の作品は、観る者を惹きつけ魅了し続けて います。また、自宅の壁には浮世絵を飾り、庭園では日本の花々に囲まれる−こうした日本文化に強い関心を寄せたモネの姿も、私たち日本人が彼にそして作品 に惹きつけられる魅力のひとつでしょう。
本展では代表作《睡蓮》、《ルーアン大聖堂、正面とアルバヌ塔(朝の効果)》、《チャリング・クロス橋(曇りの日)》をはじめ、モネの初期から晩期の作品 約25点を中心に、ブーダン、ルノワール、ドガ、シスレー、ピサロ、セザンヌといった彼とともに時代をつくった画家たちの作品を加えた油彩画約50点に よって、巨匠モネの魅力を紹介します。さらに浮世絵もあわせて展示し、モネの作品と浮世絵の密接な関係を探っていきます。
                        世界に知られるボストン美術館の印象派コレクションが織り成す光と色にあふれたモネの世界をどうぞお楽しみ下さい。

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