国宝 日光・月光菩薩立像
28日に東京国立博物館の国宝薬師寺展を見てきました
興味は勿論菩薩立像を見ることと
立体物に対するライティングの確認です
最初の印象は立像の上部と下部の反射光の色の違を感じましたが、下部からのLEDの光が青白い艶を上手く演出していて幻想的な雰囲気を醸し出していました
積極的にLED光源を使っていることも新しいチャレンジとして大変参考になりました。
特に天井からもむき出しのLED光源で感覚的には眩しさが心配でしたが、LEDの指向性の高さにより思ったよりも眩しさ感が抑えられていました
思ったよりもパワーも有りました。
色温度の高い光でのライティングの為にLEDを使ったのだと思いますが胸や顔に当たっているハロゲンの色温度の低さ(赤っぽく反射する)のが少し私は気になりました。
ハロゲン光源とLEDを混在させる時の課題と感じました
今回の展示では一つの立像に対して20台弱のハロゲンのスポットやLED照明を使っていました
台座の四隅よりLEDのライン光源でアッパーライティング
天井からのハロゲンやLEDでの下向きの光
床と天井の中間地点四隅からのハロゲンスポットのライティング
今回のように黒色で光沢の有る物に光を宛てることはとても難しく、何時も悩まされます。
光沢のある黒色に光をあてても光源の反射光しか見えません、それだけに散らばせた多数の光源から光をあてることも必要になったのでしょう
天井からの下方向だけのライティングではどうしてもあごの下の影を消しづらく横方向からの光が欲しくなります。しかし側面からの光は光源が目線に入りやすく繊細な凹凸を消してしまいます。
悩むところです。
今回は光背がない為背後も観賞することが出来ますが、自分的には金色の背光が有るところに光をあてたら金色の煌めきが立像に映り込む分けですからさぞかし綺麗だろうなと想像してしまいます。
出来ればたいまつの炎で照らし上げられている菩薩立像見て見たいですね
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